モテ系同期と偽装恋愛!?
白いワイシャツの腕の中から見上げる彼の顔は苦しげで、歯を食いしばっているようにも見える。
備品保管庫で私を抱きたいと言ったのは、彼。
その望みが叶うというのに、なぜそんな表情をするのか分からず困惑したが、初体験を前にして、深く考え込んでいる余裕がなかった。
私を抱えた彼は、無言のままリビングのドアから短い廊下に出て、寝室に向かおうとしている。
「遼介くん、その前に私、シャワーを……」
今日は長谷川さんの登場に冷汗をかいたり、大急ぎで誕生日の準備をしたので、いつもより発汗量が多い気がする。
乙女の恥じらいとして先にシャワーを浴びることは私にとって重要事項なのに、「ごめん無理、我慢できない」と言われてしまった。
バスルームへと続くドアは素通りされ、その斜め向かいのドアを、私を抱えたままで器用に開けて入っていく彼。
少々手荒にベッドに寝かされると、ネクタイを解き、ワイシャツを手早く脱ぎ捨てた彼が、私の上に覆い被さった。
シーツに突き立てられる、2本の裸の腕に囲われる。
見下ろすふたつの瞳には、いつもの柔らかな優しい色が消え、その代わりに強烈な色香が放たれ、飢えた獣みたいに激しい欲情を露わにしていた。