マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
6.変化に対応せねば
***

 十二月。仕事が繁忙期に入り、幸い仕事中に余計なことを考える暇はなくなった。
 水無瀬くんとはあれからほぼ接点なく過ごしていて、それもある意味幸いだと思えた。
 ゆっくり話す機会があったとしても、なにを話したらいいかわからないから。

 残業が大嫌いな音羽は、今日も必要最小限に残業をして、誰よりも早く帰っていった。
 彼女は本当に要領がいい。見習わないといけない。

 私は一時間ほど残業をこなしたあと、ロッカールームで着替えを済ませ、よろよろと足取り重くエレベーターへと向かった。
 ……疲れた。足がむくんでパンパンだ。
 明日は土曜だから、ぐっすりと眠って一週間の疲れを取ろうと思っている。

 上の階から降りて来たエレベーター機は誰も乗っておらず、私はそこへ一人で乗り込んだ。
 「閉」のボタンを押して扉が閉まりかける瞬間、バタバタと走ってくる人の姿が視界に入り、あわてて今度は隣の「開」ボタンを押した。
 誰かわからないけれど、ギリギリ間に合ってよかった。
 閉まりかけた扉は再びゆっくりと両サイドに開いて、走って来たその人を迎え入れた。


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