マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
7.やっぱり打ち続けねば
***

 金曜日に起こったことは、すべて夢幻だったら良かったのに。
 私のいきすぎた“妄想”だと思いたかったけれど――― 残念ながら現実だった。

 全部忘れてしまいたいほど耐え難い現実ではないとはいえ、あの出来事をどう受け入れたらいいのかわからない。
 自分の中で、消化できなくて困っている。

 休日にしっかりと休み、たっぷり睡眠を取ったあとに出勤した月曜日。
 それでも仕事が終わるこ時間になると、なぜかヘトヘトに疲れていた。

 金曜の出来事は、音羽にも相談できなかった。
 言ってしまったら、「バカ極まりないわね!」と絶対に怒られる。
 いや。それよりも水無瀬くんに対して、私をもてあそんだと抗議しそう。

 それに、結局どうなったのか、どうしたいのかと結論を聞かれても、答えられそうにない。
 やはり自分の気持ちを整理してからでないと、音羽には話せない。

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