教室と、初恋。
「さっきはごめんね……ゆき横暴で、助けてもあげられなくて……」
うまく言えないけれど、ゆきの友達として申し訳なく思っていた。
だけど深森さんは、ぶんぶんと首を横に振ってまた歩いて行ってしまう。
首振ってたし……別に嫌じゃなかったとか?
それとも、課題提出するだけにしては時間かかりすぎだから、深森さんも何か職員室に用事あったとか?
そうあまり気にしないように自分に言い聞かせて、職員室のドアをノックした。
コーヒーの匂いがする涼しい部屋に入ると、篠崎先生がわたしを見つけて手招きしてくれる。
「わかんないの、どこ?」
「あ、ここです、ここの式変形……」