教室と、初恋。
そう思って慌てると。
「……ありがとう、悪いな」
少し微笑んで先生はわたしの頭を軽く撫でた。
相手は先生なんだから、と自己暗示をかける間すら与えられず、心臓がどきっと飛び跳ねる。
いやこれは仕方ない……!
先生の笑顔とか激レアだし……!
「い、いえ! 先生さっきため息ついてたし、お疲れかなと思って!」
きっと赤くなってしまったであろう顔を見られたくなくて、うつむいて必死に言葉をつなぐ。
「……気づかれちゃってたんだ」
だけど先生は、そう小さく言うと後ろを向いてしまった。