お前、俺に惚れてんだろ?
「…そうなのっ?今まで、学校帰りとかに行かなかったの?」

「うん…。先生に見つかるといけなかったから…」


恥ずかしくて手をもじもじさせるあたしを、ナオトくんが物珍しそうに見つめる。


「ほのかちゃん、真面目だなぁとは思ってたけど、マジだったんだ!」


…やっぱり、ちょっと遅れてるよね、あたし。


中学のころ地味だったあたしが、高校に入って、学校帰りに友達とカラオケだなんて…。
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