クールな先輩を恋の矢で射止めます



「なるほどね。それじゃあ早くお金貯めて部活に入りたいわよね!」



「だな。自分でお金出して部活入るなんて岡田さんは偉いねー!うちのばか息子とは大違いだ。



まぁーいざとなったら勉強は翔太に聞けばいいし!」



二人は顔を見合わせると、『ゴールデンウィーク終わるまでよろしくお願いします』と言われた。



やった!あたし採用してもらえるの?



あたしも二人に『短い期間ですがよろしくお願いします!』と言って頭を下げた。



そして明日から早速アルバイトが始まることになったんだ。



次の日から働き始めて一週間が経った。



「いらっしゃいませ!



こちらでお召し上がりですか?それともお持ち帰りですか?」



学校が終わってすぐにケーキ屋さんに向かっての毎日。



店長さんは『すぐに次の流行が来て、お客さまも少なくなるから』と言っていたけれど、それとは逆に売り切れの毎日だった。


< 44 / 71 >

この作品をシェア

pagetop