くるりんぱ=問題児!?


「結局は、俺が決めたんだから言うこと聞け」


「納得いきません。

確かに今は海荷柚歌さんの方が上かもしれません。

しかし、後々の成長を考えると琴吹さんの方がいいと思うと申し上げました。


もちろん、友達だからと言うわけではありません。

彼女にはちゃんと実績があります。
まだ、勘が鈍ってるだ…」


「桐羽枝さん。

顧問の言うことはちゃんと聞くものよ。
結局、選ばれたのはこのあたし


なんだって、そうでしょう?

全ては今の結果。
過程なんてどうだっていいの。
預言者じゃないんだから、後々のことなんて分かるわけない。


あたしがSGなの。


認めなさい」


亜衣と真っ向から睨み合う柚歌。


「でも、今までのチームワークを…」


なおも言い返そうとする亜衣。

友達思いで優しい亜衣。ごめんね。


「亜衣、もうやめて。

いいから、気にしなくていいからさ」


わたしは2人の間に入り、2人を止める。


「なんで、知恵!?


みんなで一緒に大会行こうって言ったじゃん!なんで諦めてんの?!」


「そうだよ、知恵〜。

やり直すって決めたのは誰〜?」


巫美も詰め寄って来る。

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