社内恋愛発令中【完】
あたしもコートを着ると、そのあとを追った。



「やっぱ夜は肌寒いな…詩苑ちゃん大丈夫?」



蓮也さんは自分の腕をさすりながらあたしを振り返る。



「コート着てきたので!」



「そっか、なら良かった」



いつでも部下想いの蓮也さんは、本当にかっこいい。



そう目を輝かせていると、不意に腰の方を引き寄せられた。



「これで寒くない」



「ぶ、ぶぶ、部長!?」



あたしの腰を引き寄せたのは、まさかの蒼井さん。



寒いのか歯が鳴っている。



「ちょ、ちょっと部長……」
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