幸せに・・・なりたい。

**西森家と綾


茜は、お風呂から上り
美沙からご飯ができたから
「愛浬亜の様子見て
目が覚めそうなら起こしてきて。」
と、言われて

愛浬亜の部屋に行くと
ベッドの中は・・・空っぽ。

目が覚めてトイレかな
と、思い待つが戻って来ない。

トイレに行ってみるが
誰もいない。
茜は、慌てて
「ママっ、パパっ!!
愛浬亜が、二階にはいないの。
下にいる?」
と、叫んだ。

美沙は、
家中探すが、いなくて
崇は綾にも連絡してみた。

だが、綾にも連絡は入ってなかった。

綾は、病院中を一応見て回りながら
はっと、思い
愛浬亜の両親の墓に行ってみた。

その頃、茜は泣き崩れていた。

自分が、目を離さなければ‥‥
愛浬亜は、心も体も壊れ掛けていたのに‥‥

美沙は、茜を抱き締めた。

崇は、警察に連絡して
警察にも探してもらう。

綾は、愛浬亜の両親の墓に
行ったが誰もいなかった。
「どこだ!!どこだ?
どこへ行った、愛浬亜!!」
綾は、焦った。

崇に連絡して
「お墓には、居ませんでした。」
と、伝え
「また、探してみます。」
と、言った。

崇も、嫌な考えを拭えなかった。

近頃の愛浬亜は、笑わなくなり
表情も無くなっていた。

外も段々と暗くなってきた。
愛浬亜が、いなくなってから
随分たつはずだ

崇と綾には、焦りが出ていた。

綾は、頭の中の感情が
拭えなくて、もう一度
愛浬亜の両親の墓に
行ってみようと車を走らせた。

愛浬亜が、行くとしたら
どう考えても、ここ以外にない
と確信があったから

お墓を見たが
やはり居ないと、思いながら

何処へ·····行ったんだ·····
······愛浬亜‥‥と、考えながら

綾は、愛浬亜の両親のお墓の近づき
目を凝らして良く見渡すと······

木の影に何かが見える
近づくと······
座っている 愛浬亜を見えた。

あっ、いた。
と、ホッとして
「水樹さん、水樹 愛浬亜さん!」
と、肩を揺らすが·····

寝てる····のか?

すると·····
 愛浬亜の手にかかっていた
  タオルが······落ち······

暗くてわからなかったが
タオルは、グッショリ重く
血の臭いが鼻を掠めた。

「まさか?!」
と、携帯のライトをあてると血だ。
「くそっ!!」

綾は、救急車を呼び
直ぐに崇に連絡した。

崇は、史人に
「直ぐに病院に来てくれ。」
と、連絡した。


史人も、崇の緊迫した気配で
慌てて病院に駆けつけた。


すると、まもなく
愛浬亜を乗せた救急車と
綾の車が病院に到着した。
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