幸せに・・・なりたい。

**ありがとう


私は、お墓で泣き疲れて
寝てしまったらしい。

目を覚ますと、茜の家で
私の部屋のベッドの上だった。

横には茜がいて
心配そうな悲しそうな顔しながら

「愛浬亜、着替えようか
準備して来るね。」
と、言って出ていき
身体を拭く準備をして来てくれた。

茜は、身体を拭きながら
専門学校の話しをしてくれた。

拭き終わると
茜に
「ありがとう。」
と、言った。
ずっと、言いたかった。
でも、言えずにいた。

茜は、顔を崩し、泣きながら
私を抱き締めて
「良かったっ‥‥
   ‥‥‥‥良かったっ・・・」
と、言ってくれた。

どんなに、心配させて
いたのかがわかる。
私の唯一無二の親友なのに。

しばらくすると
「愛浬亜、また、明日ね。
疲れたでしょう、
今日はゆっくり寝てね。」
と、言って出て行った。
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