幸せに・・・なりたい。

**お父さんの名前


愛浬亜が、病院に運ばれてきた
と、連絡があって
俺は、急ぎ産婦人科へ。

母さんと親父、美沙さん、崇さんも
来ていた。

親父は、愛浬亜の苦しい声に
なんとか、楽にしてやってくれと
先生にお願いしていたから
俺と母さんは、可笑しくて
笑っていた。

すると、崇さんが
「綾、いいのか、入らなくて。」
と、言うから
「行ってきます。」
と、分娩室に入った。

愛浬亜は、陣痛に苦しんでいたから
手を握りしめ、汗を拭いた。
「‥‥‥‥‥りょう?‥‥」
「ああ、僕だよ。
ちびも頑張っているからね。」
と、言うと
「うん」
と、言った。

「はい、愛浬亜ちゃん、
次に波がきたら、生きんでね。」
と、先生。

「‥‥あああっ‥‥‥うぅっ‥‥!!」
「オギャア!!オギャア!」
と、生まれた。

「ほら、愛浬亜ちゃん。
綺麗な男の子よ。
抱いてあげて。」
と、先生。
「本当、可愛いね、綾。」
と、言うと
「愛浬亜、ありがとう。」
と、綾は愛浬亜にキスをした。

赤ちゃんは、きれいにしてもらって
綾が、抱いてから
新生児室に行った。

親父やお袋、崇さん、美沙さんも
喜んでくれた。

「愛浬亜、チビの名前は
悟にするよ。
愛浬亜のお父さんの名前を使わせて
もらってね。」
「綾、ありがとう。
高木 悟君だね。」
と、言って、涙を流すから
綾は、拭きながら
「愛浬亜、愛してるよ。」
と、言って
キスを沢山、落とした。
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