Last Letter~手紙がくれた想い~
『じゃ、行こうか。
ユウのところに』
村瀬の一言で俺たちは教室を出る。
いつものように俺は弘斗と2人乗りをして村瀬と並び学校を出る。
ただ、ここからはいつもとは違って。
家の前を通り過ぎ3人で病院へ向かう。
「『こんにちわー』」
ナースステーションの前を通ると中から長瀬さんが出て来た。
『あれ?今日からは3人で来るの??
って、3人はどんな関係…??』
長瀬さんと4人で悠香の病室へ行く。
「俺らは高校の同級生っすよ?
まあ…ユウちゃんが香織の妹だって大樹は知らなかったみたいですけど」
代表で弘斗が答える。
『あら?そうなの…??
こんな偶然ってあるのね…
世の中、狭いわ…』
そんなことを話しているとあっという間に悠香の病室に着いた。
『あのね、昨日大樹くんが来てくれたじゃない?
それから悠香ちゃんの体調が凄まじい勢いで回復して…
今じゃ、結構元気なの。
まだ少し熱はあるんだけどね…』
病室に入る前に長瀬さんがそんな嬉しいことを教えてくれた。
昨日は全然話せなかったけど、
もしかしたら今日はたくさん話せるかもしれない。