Last Letter~手紙がくれた想い~
「春樹、元気になってよかったな。」
朝、いつものように弘斗と2人乗りをして登校。
そして隣には村瀬の姿。
『春樹くん、うちの妹と同じ病院に入院してたんでしょ?』
「あぁ、そうだよ。
あそこの病院食はうまいんだってな。
春樹が言ってた。」
病院によって病院食の味は異なる。
濃かったり、薄かったり…
運が悪いとまずい病院食だったりもするらしい。
だが、うちの近くの病院の病院食はうまかったんだって。
『それユウも言ってた。
あの子、今までいろんな病院行ったけど、
あそこの病院はめちゃくちゃおいしいんだって。』
俺と弘斗は声を漏らす。
じゃあ春樹は良い病院に入院できたんだな。
それだけが、唯一の救いか。