Last Letter~手紙がくれた想い~
『ユウ、病院生活長いけど出逢いがない!
って、嘆いてたんだよ?
なのに今さら何が恋なのよ?』
呼吸を整えた村瀬が言う。
「出逢いなんてどこに転がってるか分かんねぇだろ?!
だから、恋してたっておかしくないじゃんか!!」
弘斗が必死に訴える。
なんでそんなに必死なんだ?
『でも病院よ?!
医者にでも恋したの?!
それとも患者?!』
こちらも必死な村瀬。
2人して、熱くなりすぎだろ?
「医者とか患者じゃないかもしんねぇだろ?!
だいたい、そんなこと俺が知るかよ!!」
『あんたが恋だ、って言ったんでしょうが!!』
ついに、ケンカを始めた2人。
俺は溜め息をつきながら机に伏せる。
相変わらず頭上では2人の声がするが、俺はそのまま目を閉じる。
村瀬と弘斗って、お似合いだよな…
と、考えながら俺は深い眠りに落ちたのだった