太陽と月の後継者

「あー、今日はこれで終わりだ。
夜は出歩くなよ。」

ヒルダはさっさと片付けて教室を出ていってしまった。何故自分のランプが三色に光ったのだろうか。今目の前にいるルカという少年も、三色に輝いていた。ピンクの属性って?

頭を悩ませる彼女にレイやヨウテスが声をかける。

「ふたりとも凄いなっ!!」

「こんな事は前例がないらしいぜ!」

(前例がない…?なぜ私はそんなことが出来たの?)

『ごめん…私、先に寮に行ってるね』

急な頭痛に襲われそれだけ言うと廊下に出ていってしまった。

生まれたての子羊のようなクロエ。

可哀想な姫君

彼女は何も知らないまま、徐々に内側から壊れていく。

< 17 / 220 >

この作品をシェア

pagetop