悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
リドはむちゃくちゃなことを言う。

校舎の方に走れば、アキがいるはずだ。

けれどそれを思った次の瞬間、あたしはしくじった。

校庭に落ちていた石か何かに躓いて転んでしまった。

「あっ、バカ!」

リドも気づいたのか、慌ててこちらに駆け寄る。

立ち上がろうとするけど、その間にもマッド・ドールは不気味に近づいてくる。


「佐奈!」


もうダメだ、と目をつぶった思ったその時だった。


マッド・ドールの足音がぴたりと止んだ。


「え…?」


そっと目を開けるとマッド・ドールはあたしから10メートルほど向こうで動きを止めていた。


「ど、うして…」


わけが分からずあたりを見渡していると「心配しなくていいですよ」とどこか聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「だ、れ…」


あたりをキョロキョロ見渡しても、誰の姿も見えない。


「佐奈、上だ!」


リドの声で慌てて上を見ると、上空から人が舞い降りてきた。

それはまるで天使のようで、だけどその人は黒いスーツを着ていた。

宝石みたいな水色の髪に、同じ色の瞳。

作りもののように整った白い肌。

人形のようなその人の性別は分からないほどに中性的だった。

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