悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
封印、しちゃいました。
ファルは冷たい目であたし達を見ていた。

「退いてください、リド様」


そして1歩1歩近づいてくる。


「時間はとらせません。すぐに終わります」

「だからこいつは関係ないって言ってるだろ、話を聞け!」

「聞けません」


ファルは光を集めた左手を降り下ろす。

ドン、と大きな音と共に砂が舞う。

砂煙がなくなると、そこには小さなクレーターができていた。


「私の役目は貴方様をお守りし、あちらの世界へ帰ることです」


ファルは言った。


「300年前に封印され、その役目をずっと果たせずにいました。

貴方様の封印が解け、その影響で私の封印も半分だけ解けましたが、普段通りの力は発揮できかった。

しかしその封印が完全に解かれた今、私の実力は最大限に発揮できる。学校でお会いした時とは比べ物にならないほど。

この力を使って、貴方様が帰ることを邪魔するもの全てを排除します」


リドは舌打ちした。

「お前は昔からそうだ。封印されても変わらねえな。頭が固いんだよ。この頑固者」

それに、とリドはあたしの方を見て溜め息を吐いた。


「佐奈、お前はまた面倒を引き起こしてくれたな」

「え?」

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