Love Cocktail
キュウちゃんは、近くのマガジンラックからヘアカタログを取り寄せた。
「綺麗な栗色だから少し色を明るく……メッシュでも入れてみましょうか」
「メッシュ?」
「そう! ちなみに天然パーマ?」
髪を見られて頷く。
「はい! クリンクリンでしょう?」
「そうね。短いとコイルウェーブになるかしらねぇ?」
「髪を短く……は、やったことないです」
「じゃ、やってみましょうか」
あっけらかんというと、キュウちゃんはにんまりと笑う。
「要は、天使じゃなきゃいいのよね?」
もちろん!
「天使以外なら!」
「私の腕の見せ所だわねぇ」
怪しく微笑むキュウちゃんに、ちょっとだけ不安がよぎった……。
***
「私って天才?」
キュウちゃんは自画自賛するから、そのご満悦な顔に微笑みを返す。
「天使って言うよりは、そうねぇ、悪戯っ子の妖精ちゃんよ」
すっかり短くなった髪は、ところどころが金色、くすんだ茶色、元々の栗色。
全体的には深い色合いのブロンドにも見える。
癖毛のクリクリは無造作な縦巻きウェーブ。
お化粧は淡いイメージとは違って、ちょっと華やかな感じ。
唇はチェリーローズだ。
「海外の女優みたいだわよ。まぁ、あんたはそんなにキツイ顔じゃないけれどねぇ」
パタパタと肩にかかった髪を払ってくれながら、キュウちゃんは首を傾げた。
「淡い化粧をするとちょっと浮くから気をつけてね。これなら、パンツでもスカートでもOKよ」
「助かります~!」
「今日でここを離れちゃうのは、ちょっと残念だけれどねぇ」
そう言われて肩を竦めた。
そればっかりは、なんとも言えない。
「まぁいいわ。札幌にいる友達の美容師を紹介してあげる」
そう言って、名刺をもらった。
「……ありがとうございます」
「贔屓にしてあげてね。腕だけは確かだから」
キュウちゃんのウィンクに覆わず笑ってしまう。
それから支払いを済ませ、休日出勤に御礼を言って店を出ると吹き抜ける風に身を竦めた。
「綺麗な栗色だから少し色を明るく……メッシュでも入れてみましょうか」
「メッシュ?」
「そう! ちなみに天然パーマ?」
髪を見られて頷く。
「はい! クリンクリンでしょう?」
「そうね。短いとコイルウェーブになるかしらねぇ?」
「髪を短く……は、やったことないです」
「じゃ、やってみましょうか」
あっけらかんというと、キュウちゃんはにんまりと笑う。
「要は、天使じゃなきゃいいのよね?」
もちろん!
「天使以外なら!」
「私の腕の見せ所だわねぇ」
怪しく微笑むキュウちゃんに、ちょっとだけ不安がよぎった……。
***
「私って天才?」
キュウちゃんは自画自賛するから、そのご満悦な顔に微笑みを返す。
「天使って言うよりは、そうねぇ、悪戯っ子の妖精ちゃんよ」
すっかり短くなった髪は、ところどころが金色、くすんだ茶色、元々の栗色。
全体的には深い色合いのブロンドにも見える。
癖毛のクリクリは無造作な縦巻きウェーブ。
お化粧は淡いイメージとは違って、ちょっと華やかな感じ。
唇はチェリーローズだ。
「海外の女優みたいだわよ。まぁ、あんたはそんなにキツイ顔じゃないけれどねぇ」
パタパタと肩にかかった髪を払ってくれながら、キュウちゃんは首を傾げた。
「淡い化粧をするとちょっと浮くから気をつけてね。これなら、パンツでもスカートでもOKよ」
「助かります~!」
「今日でここを離れちゃうのは、ちょっと残念だけれどねぇ」
そう言われて肩を竦めた。
そればっかりは、なんとも言えない。
「まぁいいわ。札幌にいる友達の美容師を紹介してあげる」
そう言って、名刺をもらった。
「……ありがとうございます」
「贔屓にしてあげてね。腕だけは確かだから」
キュウちゃんのウィンクに覆わず笑ってしまう。
それから支払いを済ませ、休日出勤に御礼を言って店を出ると吹き抜ける風に身を竦めた。