Love Cocktail
「あの、お願いがあるんですが」
「なんなりと……」
「これを、一条裕さんに渡して頂けますか?」
支配人は銀行の封筒に一瞬目を丸くした。
「お借りしたんですが、バタバタしてて……」
そう言い訳すると、支配人は頷いて受け取ってくれた。
「参られましたら、お渡しします。責任を持ってお預かり致しましょう」
御礼を言って、頭を下げる。
「お願いします」
「では、よい旅を」
微笑んで、ホテルにも別れを告げた。
そして、ホテルから歩いて30分。そこに『Pure Color』があった。
時間はまだ8時半だしなぁ。いくら何でも早過ぎるだろうし。どこで時間を潰そう?
考えていた時、いきなり髪を引っ張られた。
「んにゃ!?」
振り返ると毛皮のコートを着たド派手な藤色アフロヘアのお兄さん。
キラキラとストーンのついたサングラスをつけ、私の髪をいじっている。
「にゃんですか!?」
「確かに天使だわねぇ」
軽い口調のその声に目を見開いた。
「キュウちゃんさん?」
「さんはいらないわぁ。こんな所じゃ寒いし、お店に行きましょう」
スタスタと階段を上って行っちゃうキュウちゃんを慌てて追っていく。
なんとも、マイペースな人らしい……。
店に入って暖房をつけるキュウちゃんに勧められて、カット台に座らされる。
「一時間くらいしないと暖まらないの。寒いと指が動かないし、ちょっと会話でもしましょうか」
キュウちゃんはにっこりとサングラスを外し、毛皮のコートのまま近くの椅子に座った。
「それで、苺ちゃんはその天使像のイメージを破壊したいのよね?」
首を傾げられて、力を込めて強く頷く。
「いい加減そのイメージはやめたいんです。天使みたいとか妹みたいとか、うんざり!」
「あらあら。失恋でもしたのかしら」
からかう口調に、また力を込めて頷いた。
「それもありますけど、次の恋を見つけるには、このイメージは邪魔なんです」
ハッキリ言うと、キュウちゃんが目を丸くする。
「成る程ねぇ。確かに見た目と性格にギャップがありそうだわぁ」
それはそうだけど、頷かれると悲しくなりますが。
「でもねぇ。苺ちゃんは、どうしても甘いマスクだから……難しいわねぇ」
「そこをなんとか!」
「なんなりと……」
「これを、一条裕さんに渡して頂けますか?」
支配人は銀行の封筒に一瞬目を丸くした。
「お借りしたんですが、バタバタしてて……」
そう言い訳すると、支配人は頷いて受け取ってくれた。
「参られましたら、お渡しします。責任を持ってお預かり致しましょう」
御礼を言って、頭を下げる。
「お願いします」
「では、よい旅を」
微笑んで、ホテルにも別れを告げた。
そして、ホテルから歩いて30分。そこに『Pure Color』があった。
時間はまだ8時半だしなぁ。いくら何でも早過ぎるだろうし。どこで時間を潰そう?
考えていた時、いきなり髪を引っ張られた。
「んにゃ!?」
振り返ると毛皮のコートを着たド派手な藤色アフロヘアのお兄さん。
キラキラとストーンのついたサングラスをつけ、私の髪をいじっている。
「にゃんですか!?」
「確かに天使だわねぇ」
軽い口調のその声に目を見開いた。
「キュウちゃんさん?」
「さんはいらないわぁ。こんな所じゃ寒いし、お店に行きましょう」
スタスタと階段を上って行っちゃうキュウちゃんを慌てて追っていく。
なんとも、マイペースな人らしい……。
店に入って暖房をつけるキュウちゃんに勧められて、カット台に座らされる。
「一時間くらいしないと暖まらないの。寒いと指が動かないし、ちょっと会話でもしましょうか」
キュウちゃんはにっこりとサングラスを外し、毛皮のコートのまま近くの椅子に座った。
「それで、苺ちゃんはその天使像のイメージを破壊したいのよね?」
首を傾げられて、力を込めて強く頷く。
「いい加減そのイメージはやめたいんです。天使みたいとか妹みたいとか、うんざり!」
「あらあら。失恋でもしたのかしら」
からかう口調に、また力を込めて頷いた。
「それもありますけど、次の恋を見つけるには、このイメージは邪魔なんです」
ハッキリ言うと、キュウちゃんが目を丸くする。
「成る程ねぇ。確かに見た目と性格にギャップがありそうだわぁ」
それはそうだけど、頷かれると悲しくなりますが。
「でもねぇ。苺ちゃんは、どうしても甘いマスクだから……難しいわねぇ」
「そこをなんとか!」