パシリ少女の運命



「あんたいい加減にしぃや!!もう凛に近づくな言うたやろ!!」


あたしが教室に戻ろうと廊下に出ると、神田先輩が後ろから追いかけてきた。



なんであたしに言うのよぅ……。

凛先輩にあたしに近づくなって言ったら一番早いじゃん。




あたしがあからさまに鬱陶しそうな顔をしたから神田先輩の顔がさっきよりも怖くなった。




「…なんやねんその顔」


「いや…別に…」


そう答えた瞬間、先輩の手が上からふってきた。

パンッッ


廊下にその音が響いた。


「もう二度と近付かんといて!!」


ぬぅえぇぇぇ??


頬がジンジン痛む。
殴られた…?




なんであたしがこんなめにあわなくちゃいけないのよーーーっ!!!!!











< 14 / 93 >

この作品をシェア

pagetop