パシリ少女の運命
「だって、そんな事言うの凪だけやもん。あの佑様がそんなん言うなんか考えられへんもん」
ゆ…佑様……?
あたしの友達はみんなそう言うのだ。
「ユイ、ほんまに言うとるん?あんな悪魔がかっこいいん!?」
「うん」
こいつサラッと言いやがったなー…。
ユイは、中学からの友達だ。
だからあたしがパシリ体質になった理由はちゃんと知っている。
~♪♪~♪~
あれ…?携帯鳴ってる?
携帯を開けてあたしはまた落胆した。
「何~?また佑様から~?」
あたしの顔を見てニヤニヤするユイにちょっとイラッときた。
「凛先輩。行ってくるわ」
急いで階段を上がって、入りなれた教室に入る。
「あ、やっときた!!凪ノ助ー!!」
「なんですか?凛先輩」