パシリ少女の運命



「こんな事頼めるの、凪しかおらんねん!!」


大事な用事って、どうせ彼氏とデートでしょうが。


そう言うと、桃は「ばれた?」と頭に手を当てて、テヘッと言った。



「とにかく!!!今日はぜぇーったい無理やから!!!」


「………わかった」


あれ?
今日はやけに素直。


「彼氏と別れたら凪のせいやから!」


………はい?


「言ってやるぅ。1年の三宅凪は最低な奴やって言いふりまわしてやる!新聞部に言って……」

「わかった!!わかったから!!」


完璧脅しじゃん……。


桃はパァァと笑顔になって「ありがとう!!凪最高!」と言ってスキップしながら自分の席へ戻っていった。




……ど、どうしよう…。







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