パシリ少女の運命
幸せ少女
章吾の行く場所なんて大体想像がつく。
小さい頃から、章吾が作った秘密きちの場所
一発で当ててたもんね。
思った通り。
裏庭に1人で黄昏てた章吾。
「章吾」
章吾がこっちを向いた瞬間
ザザザ…と少し強い風がふき、木々が揺れた。
「…凪?何でこんなとこにおるねん」
「こっちの台詞やっちゅうねん」
そりゃそうか…なんて呟く章吾。
そんないつもと少し違う馬鹿さをみせる章吾の隣に腰を下ろした。
「あたしさぁ」
「ん?なんやねん改まって」
フッと鼻で馬鹿にしたように笑った。
「あんたに甘えとった」