混ざらぬ色
『定春?ああ、あのでけェ犬の事ですかィ。』


『はい、一ヶ月前くらいからぐったりとなって食欲もなかったですね。それで、神楽ちゃん毎日看病していました。銀さん知っていますよね?』


えーっと、、そうだったか…
そんな俺ん家はペットショップじゃねぇんだから

犬の容態なんぞ分からねぇってんだ


『あ?嗚呼』


『その曖昧な返事知らなかったんですね』


はぁ、とため息をついてギロりと眺めるようおれを睨む


…ジャンプばっか見てて覚えてないだけだ。多分


『へェ。でもなんでィ。
急に家に男連れ込むとは』


『そうですよね。おかしいんですよ。』


あんまり考え過ぎだろ?
神楽はもう思春期で反抗期だ。

そういう年頃だ


けどなぁ…



『おい、総悟!!なに偵察ほったらかししてんだ?!』

総悟に話しかけてきたのは

鬼の副長であり
マヨラーの土方十四郎。


『あ、土方さん。
俺、偵察終わったはずですぜィ。』



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