幻が視る固定未来
「何が間違いだというのです」
「ここに私の居場所はある」
「まさか灼蜘の元、なんてことを言うのではないでしょうね?」
「それもある、けどもっとちゃんと形としている場所がある」
「ない。そんなものないに決まっている」
「私の部屋は今も私の部屋。それは私がここを去った条件。認められていることだから、あの部屋は永久的に私の部屋。どう使おうが文句はいえない。私だって文句を言わずに出て行ったから。灼蜘に何も言わずに」
有希乃の条件。
部屋をそのままにしておくこと。それは簡略化しすぎている。
本当の言葉は『自分の部屋を今の状態で残すこと』だ。あの段階ので今はまだオレの召使いであり、そこには正真正銘、有希乃の部屋である。
つまり、あの部屋だけはいくら本人がいなくなろうとも、本人が召使いという位を奪われようとも変わらない。それが今の状態を残すことであるのだから。
有希乃はあの部屋を自由に使える。
また戻ってくるからこそ、あの部屋はほとんど片付けられていなかったんだ。それはつまり有希乃、また戻ってくるというメッセージ。
なんつー暗号だよ。こんなこともっと有希乃のことを信じれば思いついただろうに。条件を出した地点で、すでに気づける段階にいたんだ。
全く、なんのための脳だか分からない。
これなら反撃のチャンスがある。いやオレの援護なんていらない。だって有希乃の出した条件を母上は認めているのだから。
有希乃の条件の深意に気が付けなかった母上の負けだ。まぁオレも気が付けなかったけど、それでもオレ達の勝ちなんだ。
「ここに私の居場所はある」
「まさか灼蜘の元、なんてことを言うのではないでしょうね?」
「それもある、けどもっとちゃんと形としている場所がある」
「ない。そんなものないに決まっている」
「私の部屋は今も私の部屋。それは私がここを去った条件。認められていることだから、あの部屋は永久的に私の部屋。どう使おうが文句はいえない。私だって文句を言わずに出て行ったから。灼蜘に何も言わずに」
有希乃の条件。
部屋をそのままにしておくこと。それは簡略化しすぎている。
本当の言葉は『自分の部屋を今の状態で残すこと』だ。あの段階ので今はまだオレの召使いであり、そこには正真正銘、有希乃の部屋である。
つまり、あの部屋だけはいくら本人がいなくなろうとも、本人が召使いという位を奪われようとも変わらない。それが今の状態を残すことであるのだから。
有希乃はあの部屋を自由に使える。
また戻ってくるからこそ、あの部屋はほとんど片付けられていなかったんだ。それはつまり有希乃、また戻ってくるというメッセージ。
なんつー暗号だよ。こんなこともっと有希乃のことを信じれば思いついただろうに。条件を出した地点で、すでに気づける段階にいたんだ。
全く、なんのための脳だか分からない。
これなら反撃のチャンスがある。いやオレの援護なんていらない。だって有希乃の出した条件を母上は認めているのだから。
有希乃の条件の深意に気が付けなかった母上の負けだ。まぁオレも気が付けなかったけど、それでもオレ達の勝ちなんだ。