幻が視る固定未来
「それでも失敗すれば死ぬ。私が認めたなら具現化が始まる。そこに何か失敗があれば、不一致があれば失敗に終わる。暴走した神素は内から灼蜘を殺す」

覚悟は初めから出来てる。
分かるな有希乃。覚悟がないのは有希乃、お前なんだぜ。

「私がいなくても大丈夫」

嫌だからこうまでしてやってるんだ。大丈夫な訳ないだろ。
聞かせろよ、お前の覚悟。オレと一緒にいたかどうかを。

「……拒絶する」

オレはまだ何も言わない。有希乃を信用しているから、何も言う必要がない。

「……拒絶する。私を信用した灼蜘のために、自分の偽りの気持ちを。私も灼蜘に会いたい」

ありがとう有希乃。
そしたら行くぜ! 準備はいいな。

「任せて、失敗させない」

一人だと恐怖で駄目だったろうな、二人だといける。こんなに心強いことはない。

さて、行くか!



「うん」



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