幻が視る固定未来
それもそうだろう。たった一本の竹刀を持っただけで、有希乃はまるで剣豪にでも取りつかれたかのような気迫。オレは全く勝てる要素を見出せないでいた。
これは勝てないかも知れない、負けるかも知れない、なんて不安定なものではない。オレは勝てないだろうという絶対の未来すら見えていた。
実際に有希乃の前に立たないと、大袈裟すぎると思もわれるがオレははっきり言ってやる。
「有希乃、お前強すぎ」
「灼蜘が弱いだけ」
竹刀を拾い上げ、オレに手渡す。
まさかまだ戦い足りないというのだろうか……。
実はこれ、一戦目ではない。すでに三試合目が終了している。
三試合の結果?
そんなもの三試合目を見ただけで分かるだろう? 胸を張って言えることじゃないが見事に惨敗した。
意外な特技とでも言うのだろうか、それとも今日まで訓練に同行させなかったこと苛立ちを今、発散しているのか。それほどまでの勢いで有希乃は強い。
多分あれだ。何かを持つと人格が変わる奴。有希乃の場合、竹刀を持つと驚異的なまでに剣道の悟りを開くんだ。
「けど、真面目な話、なんでそんなに強いんだ? ここに来るまでずっと剣道でもしてたのか」
「してない」
五試合目も有希乃に遊ばれながらオレの惨敗で終わった。
それで満足したのか有希乃は次の試合をしようとはしなかった。まぁいきなり五試合もされればこっちも疲れる。
これは勝てないかも知れない、負けるかも知れない、なんて不安定なものではない。オレは勝てないだろうという絶対の未来すら見えていた。
実際に有希乃の前に立たないと、大袈裟すぎると思もわれるがオレははっきり言ってやる。
「有希乃、お前強すぎ」
「灼蜘が弱いだけ」
竹刀を拾い上げ、オレに手渡す。
まさかまだ戦い足りないというのだろうか……。
実はこれ、一戦目ではない。すでに三試合目が終了している。
三試合の結果?
そんなもの三試合目を見ただけで分かるだろう? 胸を張って言えることじゃないが見事に惨敗した。
意外な特技とでも言うのだろうか、それとも今日まで訓練に同行させなかったこと苛立ちを今、発散しているのか。それほどまでの勢いで有希乃は強い。
多分あれだ。何かを持つと人格が変わる奴。有希乃の場合、竹刀を持つと驚異的なまでに剣道の悟りを開くんだ。
「けど、真面目な話、なんでそんなに強いんだ? ここに来るまでずっと剣道でもしてたのか」
「してない」
五試合目も有希乃に遊ばれながらオレの惨敗で終わった。
それで満足したのか有希乃は次の試合をしようとはしなかった。まぁいきなり五試合もされればこっちも疲れる。