恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
『一成に代わって』
この声……一成に似ているけど、彼より少し低いこの声は副社長だ。
「かしこまりました」
保留ボタンを押し、一成のデスクの上の電話に繋ぐ。
「部長、副社長からです」
「ああ?」
思い切り嫌そうな顔をした一成は、しぶしぶといった風に受話器を取った。
「なんの用ですか」
ひくーい声で応対する一成に、見ているこちらがハラハラする。
マイペースな桑名さんは我関せずで、キーボードを叩き続けていた。しかし。
「はあ? どうしてそんなことに?」
突然一成が声を荒らげたので、さすがの桑名さんも手を止め、丸くした目で一成の方を見る。
いったい何があったんだろう……。
とっても知りたいけど、そんなことはおかまいなし、自分のデスクの電話が鳴る。
「はい、営業部白鳥です」
『あ、白鳥さん? こちら、週刊ドリル編集部の森高と申しますが』
「はい?」
聞き覚えのない取引先……じゃない! どうして週刊誌の編集部からうちの営業部に電話が?