恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「はい、営業部……はい? あー、すみません、こちらは営業部なんで。関係のない電話は代表にかけてもらえますかね」
桑名さんが電話を切ると、途端に静まり返った。
「どこからだ」
「なんとか言うワイドショーでしたけど、わけわかんなかったんで切りました」
「それでいい」
一成はそう言うと、チッと舌打ちした。
「……単刀直入に言おう。社内の誰かが、例のCMのシンデレラの情報をネットやマスコミに流したらしい」
「えっ!」
例のCMのシンデレラって、私じゃない。
そういえば、この前一成と待ち合わせた駅前でも、記者と名乗る人に話しかけられたっけ。
「そして、白鳥のプライベートに関わる記事を好き勝手書き、それが今日発売された」
悔し気に歪んだ一成の表情を見ていると、背筋が寒くなってくる。
嘘でしょ。正体だけじゃなく、プライベートまで……。
「社内の人間は、白鳥さんの情報を外部に漏らすことは禁止でしたよね」
桑名さんが言うと、一成は立ったままうなずく。