恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
イライラが頂点に達し、お菓子の大袋の口を開けてテーブルに放ると、そのまま控室を出た。
少し歩くと、自販機と小さなテーブルが置かれた休憩スペースにたどり着く。
すると、そこにはもう先客がいた。
その人は、スーツの上着をイスの背もたれにかけて座っている、日下部長だった。
「……あ、ちょんまげだ」
ちょんまげと呼ばれ、ずっこけそうになってしまった。
変なあだ名付けられちゃったよ。とほほ。
「あ、こ、こんにちは。今日はよろしくお願いします」
頭を下げると、日下部長は短くうなずいた。
「よろしく」
それきり、彼は手元の書類に目線を落としてしまった。
もしかしたら、今日の説明会の話の準備をしてくれているのかも。
でも、こんなところで一人でいなくても……。
「あのう、あっちに控室がありますが。お茶とかお菓子もありますし、皆さんおそろいですよ」
おそるおそる声をかけると、部長は視線だけ一瞬こちらに送ると、すぐに目を伏せてしまった。