恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~


終わった……。

午後二時に始まった説明会。終わったのは、夕方の四時だった。

昼食も食べずに朝から頑張って、クタクタだよ。


「今日はお疲れ様でした」

「ありがとうございます、専務」


人事部長や上司たちは、専務の周りを取り巻き、こっちを見もせずに会場を後にしようとしている。

専務のお相手をしなくていいのは楽だけどさ……まさか、片付けも何もせずに自分たちだけ帰るつもりじゃないでしょうね……。


「じゃあ、飲みにでも行くか」

「はいっ、喜んで!」


専務の申し出に、尻尾を振ってすり寄る上司たち。

はいはい、やっぱりね。

応援の男の子たちは、朝の準備が終わったら帰っちゃったし。あきらめて田村くんと二人で片付けるしかないか……この大量のパイプイスを……。

はああと深いため息をつくと、既に出口付近にいた専務から声が飛んだ。


「一成! お前もどうだ?」


いっせい? って、誰だっけ?

きょろきょろしていると、意外に近くから低い返事が聞こえた。


< 30 / 286 >

この作品をシェア

pagetop