恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
終わった……。
午後二時に始まった説明会。終わったのは、夕方の四時だった。
昼食も食べずに朝から頑張って、クタクタだよ。
「今日はお疲れ様でした」
「ありがとうございます、専務」
人事部長や上司たちは、専務の周りを取り巻き、こっちを見もせずに会場を後にしようとしている。
専務のお相手をしなくていいのは楽だけどさ……まさか、片付けも何もせずに自分たちだけ帰るつもりじゃないでしょうね……。
「じゃあ、飲みにでも行くか」
「はいっ、喜んで!」
専務の申し出に、尻尾を振ってすり寄る上司たち。
はいはい、やっぱりね。
応援の男の子たちは、朝の準備が終わったら帰っちゃったし。あきらめて田村くんと二人で片付けるしかないか……この大量のパイプイスを……。
はああと深いため息をつくと、既に出口付近にいた専務から声が飛んだ。
「一成! お前もどうだ?」
いっせい? って、誰だっけ?
きょろきょろしていると、意外に近くから低い返事が聞こえた。