恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「いえ、何でもありません!」
傷つくことに怯えているはずなのに、私はなぜかそう答えていた。
最終的に、知美が目的だっていい。
私は今、日下部長と、一緒にいたい。
そう思ってるから。
拳を握り、私は駆けだした。
上司なんてみんな自分のことしか考えていなくて、部下なんてパシリだし使い捨てだと思ってるんでしょ。そんな風に私は思っていた。
でも、日下部長は違う。まだ会ったばかりだけど、この人は、今までの上司とは違う。
もっと彼を知りたくて、必死に遠ざかりそうな背中を追いかける。
自分の中に湧きあがってくるのが単なる興味なのか、それとも他の何かなのか、私はまだ測りきれずにいた。