嫌い、のち好き、のち愛
ひとしきり笑うと、真咲ちゃんはすくっと立ち上がった。
「少しすっきりしたところで、もっとすっきりしに行きま
しょう!私、よく行くところがあるんです」
そう言われて、真咲ちゃんに手を引かれて外に出る。
なんだか空がやけに青くて、太陽が眩しい。
「ここです」
十分くらい歩いて着いたのは、またまた予想外の場所。
「え?ここ、よく来るの?」
「はい。ストレスたまったり、嫌なことあるとここに来ます」
それはバッティングセンターだった。
「私、駅が徒歩圏内なのもありますが、ここが近いからあのアパートに決めたんですよね」
近くにこんな所あったんだ。
「村上さんはこういう所に来たことなさそうですからね、お手本を見せます」
そう言って慣れた様子で専用のコインを買って、金網の中に入りバッドを持ってからコインを機械にいれる。