嫌い、のち好き、のち愛

「何ー?村上さん、雨沢ちゃんのこと狙ってるのー?」


事務の胸のでかい女が媚びを売るみたいな間延びした声で聞いてくる。


「さあ、どうだろうね」


そう言って横目で見てやると、その女は顔を赤らめる。


普通はこういう反応すんだよなぁ。


「大智さん、もう行きますよ」


大翔にそう突っつかれ、俺はそこにいた女の子達に笑顔を振りまいて歩き出す。


作業場まで歩いてると隣の大翔が呆れたような目で俺を見てくる。


「なんだよ、その目」


「いや、もう病気だなと思って」


大翔の言葉に俺は吹き出した。


病気って、失礼すぎだろ。


だけど、あながち間違いではないなと思い否定はしない。


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