殺人事件と雪ウサギ
「えっ……?」

 ドキッとして、胸がむずがゆくてこそばゆくて、でも締めつけられるような感じもする。

 すごく嬉しいのに僕なんかがって気持ちが沸いてしまうと居心地が悪い気分にもなって、嬉しいのに逃げ出したくて、嬉しいのに逃げようとする自分が情けなくて、口はニヤケて目は潤む。

 きっと変な風になってしまってる僕の顔を、ウサギ達は濁りのない赤い目で見上げてる。
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