白衣の王子様
真白の1人暮らしのアパートまで送ってもらい、
車から降りようとすると
朝野先生から白い紙を渡された。
どうやら連絡先が書いてあるようだ。


「これ俺の連絡先。
いつでも連絡してきて。」


真白が紙を受け取り、
今日のお礼を言うと
小さくクラクションを鳴らして
帰っていった。

部屋に入り、
連絡先をスマホに登録する。


真白の部屋は白を基調として
お姫様の使いそうな家具が置かれている。
全て真白の趣味。


その中の1つのお気に入りのソファに腰掛け
自分の電話番号と
今日のお礼を簡単に書き、
メールを送信。

シャワーを浴びて
お気に入りのアロマを焚き、
日課のストレッチをしていると
受信音が鳴った。


『こっちこそありがとう。
また次楽しみにしてるよ。おやすみ。』


真白は次という言葉に心が跳ねながら、今日の疲れからか
すぐに夢の中へ旅立ってしまった。

< 14 / 109 >

この作品をシェア

pagetop