たすけて、みひろん!



時間になるまでみひろんと話して、それなら別れて、私は翔也くんの家へと向かった。

翔也くんの家は歩いて5分程度ですぐ近く。

気付けば着いてしまっているくらい、そばにある。

翔也くんの家についたのは、翔也くんが来ると言っていた9時よりもちょうど10分前。

まだ翔也くんを乗せた車が来る気配はない。

私はちょっとその辺をぶらつきながら、翔也くんの到着を待った。


少しして、翔也くんを乗せているであろう、車が到着した。

中から出てきたのはやはり、車椅子に乗せられた翔也くんだった。


「翔也くん」

呼びかけると、翔也くんはハッとしてこちらを見た。

急いで駆け寄ると、翔也くんはさっと車椅子から立ち上がる。

「美乃、お待たせ」

改めて並べば翔也くんは私よりも背が高くって、伸ばされた手が私の頭をなでた。

腕も、足も、…特にパジャマと靴の間から覗く足首なんかは、私が知ってるときよりも細くて、折れてしまいそうで。

翔也くんはしっかりとそこにいるのに、なんだか手を離したら消えてしまいそうだ。

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