お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
足取りのおぼつかない藤丸さんの脇を抱えて、藤丸さんの寝室へと連れていく。

 

細身の藤丸さんだけど、やっぱり私には重たくて、寝室に着く頃には若干息が上がっていた。

 

 

初めて入る藤丸さんの寝室。

黒と白のモノトーンで統一されていて、必要なものが整然と置かれている。

 

 
「お水、持ってきますね」

ベッドにゴロリと仰向けになり、ネクタイを緩め、シャツのボタンを1つ外す藤丸さんに、私は背を向けて伝えた。

 

 

 

冷蔵庫に置いてあったイオン水をグラスに注ぎ、藤丸さんに持っていく。

 

藤丸さんは部屋に入ってきた私に気付くと、ノロノロと上体を持ち上げた。

 

 

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