お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
都心の設計事務所への帰りの車内で、表情を崩さずに運転する工藤がおもむろに口を開いた。



「赤井さん、渉の今まで付き合っていたタイプと正反対だな」

「ん?何が」

工藤は、二人きりの時にだけ自分を大学の頃のように呼び捨てで呼ぶ。

付き合いの長い工藤には、自分が赤井さんに興味を持ったことがばれていたのだろう。


「渉、ああいう子がタイプだった?俺は、さっき受付にいた女の子の方が華があっていいと思うけど。えっと、安枝さんって言ったかな?」


工藤の質問に、思わず頬が緩んでしまった。

「タイプっていうか、花嫁候補かな?」


赤井琴理。

自分がエクステリアに興味を持つきっかけになった相手。
自分がずっと頑張ってやってこれたのは、多分彼女の言葉だった。


やっと見つけたという思いが嬉しくて、ふいに笑みがこぼれた。


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