お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「違うよ!!結婚したら僕と一緒にビルに住むんだよ!!」

「じゃあ、渉くんとは結婚しないから」


ことりちゃんの言葉を素直に受取れなかった幼かった自分は、ことりちゃんに言い返した。



言い返した自分に、ことりちゃんは交渉決裂とでもいうかのように、教室に戻ろうとしたから、急いでことりちゃんの背中に声をかけた。


「待ってよ。じゃあ、ビルにブランコとプールのあるお庭があるお家を作るから」

「じゃあ、結婚する。」


幼い自分の精いっぱいの妥協案に、ことりちゃんは振り向いて、太陽を背に浴びながら嬉しそうに笑った顔を未だに鮮明に覚えている。



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