お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
◆◆

予定していた時間より大幅に時間が過ぎてしまっていた。

荷作りにこんなに時間がかかったのは、短期間だったのに藤丸さんとの思い出が多すぎたせい。
それから、今さら私が、藤丸さんへの気持ちに気付いてしまったせい。


急いで、宅配便でダンボールを実家に送る手続きを済ませると、私の手元に残ったのは同棲生活の初日に持ってきたスーツケース1つだけ。

便せんに藤丸さんへの感謝を綴った手紙を書いて、鍵は集合ポストに返しておいた。

携帯に登録していた藤丸さんの番号も消去した。



これで、藤丸さんと私を繋ぐものは何もなくなった。
そんな気がした。


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