お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~

「わっ!!」

「きゃっ!!」

 

きっと寝起きで私との同棲生活のことを忘れていたんだろう。たいそう驚いた様子で、目を見開いてぱちくりさせた。

 

「藤丸さん、おはようございます」

 

「あっ、あぁ。琴理ちゃん、おはよう」

藤丸さんは呆気にとられながら、私を上から下まで何度か視線を往復させる。その姿がなんだか少年のようで可愛らしくて、私は吹き出してしまった。

 

私が吹き出して笑ってしまったのを見て、もう一度驚いてしまったような顔をした藤丸さんだったけれど、すぐにその表情を楽しそうに崩すと、私の頭に手を置き、身体を屈めて顔を覗きこまれた。

 

1.5m程しかない幅の廊下で向かい合わせになっているせいで、その距離はとても近くて一気に心拍数が跳ね上がる。

 

 

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