その男、猛獣につき

 実習中の学生の恋愛なんて、そんなもんだろう。

 

この間、敦也に向けていった言葉を、改めて自分に言い聞かせる。

 

有田が実習生じゃないなら、今頃…

 

そんな想いが沸々と沸き上がってきて、自分が発した言葉に一番納得していないのは自分だと思い返すと自然に自嘲が零れる。

 

 

「失礼します。興梠先生、少しいいですか?」

 

有田がタイミングよくスタッフルームに入ってくる。

有田のレポートを片手に有田のことを考えていた俺は少しばかり焦ってしまう。

 

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