その男、猛獣につき
目頭が熱くなって、目が潤んでくるのを感じた瞬間に、次のキスが唇に降ってくる。
呼吸をするのを忘れる程の深いキス。
少しだけ開いた唇の隙間から、先生の少し冷たい舌は入り込んできて、私の熱を帯びた舌をあっという間に見つけ出すと、お互いの熱を奪いあうかの様に絡まり合い、求めあう。
「ふぅ…ん」
酸素を求めるのと同時に、思わず息が漏れ出る。
そんな私の反応を楽しむかの様に、先生のキスはどんどん深くなっていく。
先生に押し倒される形で、私はソファーに横になり、その上から先生が覆いかぶさる。
先生の大人のキスに溺れながら、私は先生の背中に腕を回す。