桜色
桜色



















大学のベンチで寝てた男
桜の花弁が積もっていた





畠山 翔

理事長(先代総長)に憧れて教員を目指し大学へ進学するが中々サボり癖が抜けない
毎年美桜の命日には必ず墓参りをしている
美麗達ともその時に年一回は会っていた


















「翔、講義始まる。」




















黒髪から一点進学と共に白髪へ染めた
おちゃらけた性格は変わらないが成績が1番
翔とともに教員を目指す















「奈緒は今何してるかな……」





















奈緒

大学へは進学せず就職した
喫茶店で珈琲を入れている










「今日も珈琲入れてにやにやしてるよきっと。」
















「そうだね、
玲二はどうしてるだろう。」




















「漣家がなくなってからもう3年か……」








男達は青い空を見上げた
< 198 / 204 >

この作品をシェア

pagetop