桜色

桜華祭

準備期間も順調に過ぎ遂に明日が桜華祭!
中谷さんもいるし安心
私は結局飾り付け係
ひよこと卵をいっぱいちりばめた教室
ふんわりとした卵
いい匂いのデミグラスソース

「どーぞ召し上がれ」



中谷さんが運んできたオムライスを前に皆の目が輝く
「「「「いただきます!」」」」
前日に試食会

「うまっ!」

あちこちからそんな声が聞こえてきた
私まで嬉しくなる
ふふっ
口元が緩んだ



〜shunpei



「ね〜中谷さん…」

「はい?」





「ありがとう…」





「何がですか」














「美麗の側にいてくれて」
















「何であなたがそんなこと言うんですか
私はあなたにそんな言葉を言われたいんじゃない、、
私は
まn……
いえ
何でもありません…
すみません少し取り乱しました」




一瞬取り乱したようだったがすぐに戻り食べ終わった奴らの食器を片付けだした

ま、から始まるその人の名前
遠い春の記憶
美麗ちゃんが生まれたその日
たくさん漣の人が死んだ






賑やかな声が遠くで聞こえるようなそんな感覚










「どしたのー
しのちゃん、、」



顔を覗き込んで来たのは翔だった
「顔色悪いよ」



「お前もな、、」

軽くデコピンを食らわす


「明日だろ、、
美桜ちゃんの命日」








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