恋色風船
片方の手のひらに恋人をもちながら、こっそり他の男と旅行をするぜいたく。

妻と子のいる男の心を、いっとき自分に向けさせているぜいたく。


その朝の粥ほどぜいたくな味を、麻衣は知らなかった。
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