水男(ミズオ)
「でも刑事さん……」


涙を浮かべて暗い顔の俊介。


「真理子が失踪してすぐ


警察の方が
会社に捜査に来られました。


もうここは捜査する必要は
あるんでしょうか?」


男は俊介の言葉に
深くうなずいた。


「私は初動捜査をした所轄の人間とは
違う部門に属していましてね。


そうそう


申し遅れました。


私はこういうものです」


男が名刺を俊介に差し出した。


名刺を見た途端絶句する俊介。


その様子を見て
優しい笑顔で笑う男。


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