涙のむこうで、君と永遠の恋をする。


「ほのかちゃん、これってこの答えであってる!?」


あたしの目の前に座る琢磨くんが、あたしに解いた英語の問題を見せてくる。


「っ!!」


…合ってる。

琢磨くん、いつの間に英語解けるようになったんだろう。

驚きで、琢磨くんの顔を見つめる。


「お?おぉっ!それは、合ってるって顔だな!」

「ほのかちゃんの指導の賜物だ」


琢磨くんと優真くんは顔を見合わせて、ハイタッチする。


あれ、琢磨くん、あたしが合ってるって言いたかったの、どうして分かったんだろう…。


首を傾げると、隣に座っていた渚くんが笑った。


「みんな、ほのかちゃんが何を考えてるのか、悟れるくらいには、仲良しだからね」

「…………」


あたしは、驚いて渚くんの顔を見つめる。


どうして、渚くんはあたしの考えてる事が分かるの?


それは、もう表情を見てとか、そういうのじゃなくて…なんというか、あうんの呼吸で答えをくれる。









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